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夕月夜

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古典和歌や自作和歌の披露及びに研究

いつはり

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逢へぬほどに
思ひはつのりゆく
涙の川
さまよふ舟
この身は流れ果て

月明かりに
心を照らせども
恋の深み
とまどふ胸
今宵も泣きわぶる

とどむる定めは
かげろひながら
ゆらるる
ほのかに浮きし
螢火のように

はかなき命は
ひとときの夢
見ゆとも
闇に消えゆく

道しるべに
惑ひの舟はゆく
涙も枯れ
乱るる髪
この身はかくれなき

つらし定め
幾夜も身をまかせ
おもかげ見し
なごりの月
今宵も濡らしつつ

過ぎぬる夜毎に
つかのまの夢
見ゆとも
この世にあらば
思ひをあはせよ

いつはりを重ね
情けをかけし
しじまに
又も恨みし
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by genji-universe001 | 2010-09-20 17:11